MEIKOプランニング合同会社

チベットはヒマラヤ山脈の北側に広がる世界の屋根と呼ばれる高原地帯。
天空の世界と呼ばれ、熱き信仰と大自然が一つになった独特の文化圏です。
牧畜や農耕を生業とし、主に仏教を信仰しているチベット人が暮らしています。
歴代チベットの王は7世紀から仏教に基づく国造りを目指して、インドから直接、仏教を取り入れていきました。
その後、独自にチベット圏で発達した仏教を総称してチベット仏教と呼びます。
チベット仏教といえば天珠。
天珠は数千年前の古代からチベットに伝わる聖なるお守りの宝石です。
チベットでの天珠の扱いは日本での仏壇と同じ位の大切な扱いをし、その文様や種類にはそれぞれ意味が有り、一つ一つに強固な魔除けの護符となる力が込められています。

インカ帝国は現代のペルー・ボリビア・エクアドルを中心にケチュア族が築いた国である。
そのペルーには、日本でいう祈禱師や巫女のような存在のシャーマンと呼ばれる呪術師が多くいます。
予言や大地の神々との対話等を行うシャーマンは人々から絶大な信頼があります。
インカ帝国には先住民族のケチュア族、アイマラ族がおり、その異なる民族でそれぞれ壁画や人形という形で現地の福の神として祀られてきたエケコ人形があります。
そのエケコ人形はシャーマンの手によって祈祷され力を与えられ、日本にも送り届けられています。

トルコはアジアとヨーロッパに跨る「文化の交差点」と呼ばれ、あらゆる宗教の唯一の懸け橋といわれる国です。
大昔から中東やヨーロッパの地中海地方には「羨望のまなざしにさらされると悪いことがおきる」という言い伝えがあります。
悪い考えが放たれた目＝羨望には呪いがあると信じられ、呪いから身を守るのに使われるのが有名なガラスの青い目玉ナザールボンジュウ。
ナザールとはアラビア語で「目」、トルコ語では災いの目「凶眼」。
ボンジュウは「ガラス玉」の意味を持ちます。

マダガスカルは、年中高温多雨の熱帯雨林気候ですが、いくつかの気候が混在している、過酷な気象条件の国です。
そのマダガスカルには、何世紀もの時を重ねた巨木が並ぶ「バオバブの並木道」という有名な通りがあります。
バオバブの木は、古代から厳しい環境に住む原住民を見守り支え続けてきました。
雨の降らない土地で乾燥に耐え、地面にしっかりと根を下ろすバオバブの木は、「母なる木」と呼ばれ、その生命力の強さで有名で一千年の樹という意味も持っています。

ニュージーランドの先住民であるマオリ族は文字を持たなかった為、部族の神話や伝説を語ったり歌ったりして人に伝えてきました。
また、彫刻やアクセサリーで神話の神々や部族のアイデンティティ、歴史を表してきました。その古くから語り継がれてきた造形には部族のストーリーや思いが込められています。
自然を崇拝し、そこから来る独特のモチーフや模様を石や骨などに彫刻したアクセサリーの形や模様にはそれぞれ意味があり、持ち主を災いからを護ってくれると信じられ、お守りとして持ち歩きます。
また、それを長く身に着ける事により、お守りに込められた願いが叶うと信じられています。

アメリカ先住民をアメリカン・インディアンと呼びます。
アメリカン・インディアンは自然を崇拝し、自然との調和を重視する、独自の精神文化を持っています。
部族ごとにそれぞれ形や呼び名が異なる何百種類もの精霊達がおり、かつて部族間の交流がない頃、それらは互いに他部族に知られる事はありませんでした。
しかし、当時から唯一の例外がココペリという精霊であったといわれます。
向こうの土地ではこんな事があり、あちらの土地ではこんな事があったと部族間を旅しながら、愉快な話を運んでくる旅人でした。
数百キロメートル離れた場所にもかかわらず、壁画にはほぼ同じ形で描かれていた事から、広大な範囲を旅していた事が分かります。
「ココペリが笛を吹くと、地面から緑が噴出し、花が咲き乱れ、木々は生い茂り、花粉は風に舞い飛び、動物たちは次々と子供を産み落とす。ココペリは発芽と豊穣を体現している神的存在なのです。」